コアタイム

weekly meetingやコロキウムを除き決まった拘束時間はありません。朝早くからくる人もいます。土日祝日は休む人が多いです。

設備

各学生にはデスクと計算機 (Macbook Air、Macbook Proなど)が貸し出されます。

また、共用の冷蔵庫、電子レンジ、給湯ポットは自由に利用できます。

卒研生(学部生)

卒研生はCOMET実験やDeMee実験など特定の実験に割り当てられるわけではなく、スタッフ、院生の指導のもと独立に実験を行います。前期は、大学祭で行うデモ実験や宇宙線ミューオンの寿命測定など簡単な実験を通して、測定器の使い方や、プログラミングによる解析手法などを学びます。卒業実験のテーマは卒研生自身で自由にアイディアを出しあって決めます。また通年で素粒子物理学の教科書の輪読などを行い、基礎知識の習得に努めます。

過去の輪読で使用した教科書

  • Quarks and Leptons: An Introductory Course in Modern Particle Physics – Francis Halzen, Alan D. Martin
  • グリフィス素粒子物理学 – David J. Griffiths et al. 丸善出版
  • Particle Detectors – Claus Grupen et al. Cambridge University Press

修士課程

修士課程からはCOMET実験やDeMee実験など特定の実験に割り当てられます。基本的にはほとんど豊中キャンパスで講義や研究を行いますが、KEKつくばキャンパスや、J-PARCなどへ実験のため長期間出張することがあります。修士課程の学生がどのように実験しているか気になる方は以下のビデオをご覧ください。本動画は樋口さん(2021年度修士卒業生)が2021年6月にJ-PARCで行われたCOMET Phase-Iの準備実験に参加した時に撮影されたものです。

博士課程

博士課程の学生はKEKつくばキャンパスや、J-PARCなどの実験のため長期出張、もしくは茨城県へ移住することがあります。

学生のインタビュー

修士課程2年 山田千尋


1日のスケジュール
時期や曜日よってかなり変わりますが、ある月曜日
9:00 起床、二度寝する前に研究室へ
9:30 研究室で朝ごはん(食パン)を食べる
         メールチェック、ミーティングの準備、研究など
12:30 みんなで食堂でお昼ご飯
13:30 ミーティング
15:00 研究
18:00 バンド練習(研究室メンバーで)
20:00 バンドメンバーと夜ご飯
21:30 帰宅
23:00 就寝

年間スケジュール
4月:入学、いちょう祭での研究紹介の準備
5月:いちょう祭、高エネルギー春の学校(ポスター発表)
6月:講義を受けつつトリガー回路をさわり始める、J-PARCで検出器調整を手伝う
7月:COMETコラボレーションミーティング
8月:中性子試験の準備
9月:中性子試験、初の物理学会、仙台へ
10月:
11月:2度目の中性子試験
12月:COMETコラボレーションミーテイング

研究内容
素粒子の一つであるミューオンの稀な崩壊(ミューオン→電子)を探すCOMET実験に向けた準備をしています。
この崩壊はまだ世界で観測されたことがなく、起こる確率が非常に低いので、信号が来た瞬間を確実に見極め測定タイミングを決める“トリガー“というハードウェアシステムが重要です。COMETのトリガーは非常に複雑で、何段階もの回路を使います。私はこのトリガーボード間の通信を安定させ、実際の本番環境で全ロジックを動作させるための開発、研究に取り組んでいます。地道な作業も多いですが、自分の取り組みが実験に実装され、それによって新しい現象が検出されることを考えると、とてもワクワクします。


研究室の印象(入る前・入った後の変化も含めて)
入る前:みんな賢そうだなあ
入った後:お喋り好き、アクティビティ好き、飲み会好きなど楽しげな人が多い

未来の後輩へアドバイス
一緒に新物理を探索しましょう!


中性子試験の時の様子

過去のインタビュー